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電気工事は現代の魔法。
「電気工事は現代の魔法なんです。」そう話すのは、兵庫県尼崎市の「四国電設工業株式会社」で会社を社長として引っ張っている堀口繁さん。現在は社長業だけでなく、電気工事業界の持つさまざまな課題に取り組む「電気工事組合」で電気工事の仕事がもっといいものになるように日々アイデアを提案し、実行しています。なぜ電気工事が現代の魔法なのか、その意味を教えてもらいました。
堀口繁社長

「君しかいない」と言われた瞬間、
天職だと思った。

堀口さんは23歳で大手電気工事業界に入社されました。最初から楽しかったかと言われたら、そうではありません。最初は現場にいても何をやっているのかよくわからなかったそう。


当時は、お客様と直接やり取りできる小さな電気工事を数多く担当していたという堀口さん。入社して2、3年経ったある日。あまりにも多くの現場を抱えていたため、お客様に「自分以外の担当者にしてほしい」と伝えると、三つの現場で「君でなければだめだ」と言われてしまいました。

理由を聞くと、他の担当者は「工事をするからこれくらいかかります」と言うだけのところを、堀口さんはお客様目線で「このような方法もありますよ、どちらにされますか」と言ってくれる。どうやらその丁寧な対応が、お客様の心を射止めたらしい。


お客様に「忙しくなくなったら、またぜひ来てほしい」と言われたとき、堀口さんは「もしかしたらこの仕事、向いているかも…!」と電気工事の仕事を天職だと感じたのだとか。


何も見ずに受け答えする、先輩の姿に衝撃。

その後、お父さんの会社である「四国電設工業」に入社した堀口さんは、大きな衝撃を受けました。それは先輩社員の電話対応。お客様からの電気料金の相談の電話に、資料も何も見ずに即答しているではありませんか!今まで大手電気工事会社に勤めていたけれど、そんなことができる社員はひとりもいませんでした。


ただ工事するだけじゃない。その後の使い方まで精通しなければならない電気工事会社。お客様が必要とする、ありとあらゆる知識を身につけているすごさを思い知ったといいます。


衝撃から何年後、電話対応をしていてふと気づく。いつの間にか、何も見ずにお客様の質問に即答できている自分がいたのです。照明の不具合、台風での停電。電話口からさまざまなお客様の電気の悩みに答えていきました。「言われた通りにしたらすぐ電気ついたわ!さすがやな」そう言われたとき、堀口さんは再び、この仕事は天職だと感じたのです。



電気は人を感動させる。

大きな地震などの災害時に、最初に復旧されるのは電気です。真っ暗な中に明かりがつき、人はやっと安心できる。夜に対応して電気がついたときはたくさんの人たちが感動するのだとか。


ある現場では、電気がついた瞬間、その家のおばあさんが手を合わせて「ありがとう…!ありがとう…!」となんども感謝してくださったそう。その姿を見たとき、堀口さんは「技術者として当然のことをしただけなのに、こんなにも感謝されるなんて」と、胸が熱くなったといいます。


日本のアニメ映画の中で、魔法使いの先生が「電気も魔法なんですよ」と話すシーンを見たとき、「まさにその通りだ」と思ったと堀口さんは話してくれました。それは、人の暮らしを豊かにする魔法。現代社会になくてはならない魔法です。電気工事の仕事は、その魔法を誰よりも巧みに操る、とても尊い仕事なのかもしれません。



電気工事はこれからも増えていく。

これからはもっと、太陽光発電や風力発電で電気をつくる家庭が増えていくでしょう。

AI(人工知能)やIT(情報技術)も今より発達し、たくさんの電気自動車が走る未来がきっと待っています。

そんな未来には、電気工事の仕事が重要なのだと堀口さんは語ります。若い人たちが、未来の新しい「電気工事」を行えるチャンスがもうすでに、待っています。

新しい技術にチャレンジしたい人、たくさんの人たちを感動させたい人。

そんな人が活躍できる場所が電気工事会社にはあるのです。

資格の数だけ実力がつく