前田さんが電気工事業界に入ったきっかけは、電気工事会社である実家で両親の仕事を間近で見てきたことが大きいといいます。小さい頃からモノづくりが好きだった前田さんのおもちゃは電線。周りの大人たちが真剣に仕事をしている姿を真似していたのだとか。
大学卒業後は、実家の電気工事会社に入社。それは、ごく自然な成り行きでした。
仕事の結果が成果として残ること。これが前田さんのやりがいだと話してくれました。
人々が必要としているものが、見に見える形で街中に残っていく。前田さんはこのことに達成感を感じるのだといいます。
また、電気が使えるようになって見せる、お客様の喜ぶ顔やお礼の言葉も大きなモチベーションになっているのだとか。
前田さんは、家に帰ると5人の子供達のお母さん。そんな前田さんのいる前田電気株式会社は「子育てモデル企業」として認定されており、家庭と仕事を両立しやすい環境づくりを企業として取り組んでいます。
家族や近隣の方々の 理解や協力もあり、家庭を持つ女性として仕事においても活躍できるのだとか。
近年、さまざまな地域で女性電気工事士の方が増えているだのという。以前までは会社以外の方と仕事のやりとりをするとき、「女性だから」と軽く扱う人もいました。しかし、現在ではそういったこともなくなり、他の会社でも女性の担当者さんに出会うことが増えてきたのだとか。
前田さんの会社は、「ふくい女性活躍推進企業プラス+」に登録されています。男女関係なく役職に就くことができる企業だからこそ、電気工事業界でさらに女性が活躍できるよう大きな声で呼びかけています。「女性の良さが生きる業界にしたいですね」と前田さんは笑顔で語ってくれました。
前田さんによると、電気工事は一生モノの価値ある仕事。達成感の感じられる仕事として、これからの若い人たちにも取り組んでほしいという。
最後に、そんな前田さんからみなさんいメッセージが送られています。
「電気工事業界を変えていくのは、新しく入ってくる若い人たちの力です。一緒に業界を盛り上げていきましょう!」
さらに女性の方たちには「電気の仕事は性別を選びません。やってみると面白さがわかる仕事です。まずは飛び込んでみませんか?」