私たちが日々使っている電気は発電所でつくられ、超高圧変電所で遠くに送れる電圧にします。このときの電圧は数千V〜2万Vと非常に高く、そのままでは使用できません。電気をさまざまな変電所へ送る過程で電圧を下げていき、マンションや一般住宅などそれぞれの場所に必要な電気を配っていきます。
一言で電気工事といっても、その内容は業種によってさまざまです。鉄塔や電柱などで作業を行う「外線工事」だけでなく、屋内配線を行う「内線工事」も行われています。
電気工事は現場施工だけが仕事ではありません。
受注から完成まで、数多くの人たちが力を合わせて一つの案件に取り組んでいます。
電気工事を行うためには、まず工事案件を受注(じゅちゅう)するところから始まります。
この受注をするために活動するのが営業という仕事です。
民間工事や公共工事の受注活動が営業の仕事です。
工事の受注が決まったら、設計を始めます。建物の設計図書(図面・仕様書)から、電気設備の設置場所や配線ルートを決めていきます。さらに、施行されたものを確認して発注者に報告する「監理業務」も行います。
設計図書をもとに電気工事にかかる費用を算出する仕事です。この費用をもとに、発注者は施工を依頼するかどうかを判断します。そのため工事の受注につながる重要な仕事として、経験や感覚が問われます。
さまざまな現場で材料や工具を使用し、実際に工事を行います。電気工事だけでなく工事を行う建築物の工事方法についても知っておく必要があります。
実際に作業はせず、現場の監督を行う仕事です。施工計画や施工図の作成、工程管理、品質管理、安全管理などの管理業務を行います。また、設計者や発注者と打ち合わせを行い、設計要求や発注者の要望を工事に反映させます。